離婚調停の注意点

結婚相手が浮気をしているかもしれないと気付き、興信所に浮気調査の依頼をすることもあるでしょう。

その結果、結婚相手が浮気をしていたという証拠が出てきた場合、慰謝料をもらって離婚しようと考える方もいます。

では、希望する慰謝料をもらい、スムーズに離婚成立させるためにはどのような手順が必要になってくるのでしょうか。

まず、興信所の浮気調査によって結婚相手がやはり浮気していたということが分かった場合、
頭にカッと血が上ったり、勝ち誇った気分になったりして冷静でいられなくなることもあるでしょう。

ただ、この時に感情のままに相手に対して『浮気している証拠をつかんだ』と言って
すべての証拠を見せて詰め寄ってしまうのは、離婚を考えている場合避けるべきです。

望む額の慰謝料をもらい、離婚の話を有利に進めていくためには
離婚調停という手順を踏む必要があります。

離婚調停を裁判と同じように認識している方も多いかもしれませんが、
離婚調停とは夫婦それぞれの話を聞きとる場だということをまずは正しく理解しておきましょう。

これまでの結婚生活の中で相手がどのような行動を取っていたか、
自分はどのような態度で生活をしてきたかを伝える場が離婚調停です。

そのような離婚調停の場では、早い段階で浮気の証拠を
全て提示してしまうことは得策ではありません。

結婚相手が離婚調停の場で、自分が浮気していたという事実を全て正直に話すとは限らないからです。
調停員の印象を良くするために嘘をつくことがないとも限りません。

まずは相手に自由に話をさせましょう。
その中で嘘があったり事実とは違うことを言ったりしたら、そのあとで証拠を提示しましょう。

相手の立場は一気に悪くなり、慰謝料の支払いにも素直に応じる可能性が高くなります。

離婚調停でも夫婦の話し合いの解決ができない場合には、裁判という段階へ進みます。

ただ、多くの夫婦は離婚調停で解決するため、
裁判にまで至るのは全体の1割程度と言われています。

ただ、万が一裁判になった時のためにも浮気をしていたという証拠は残しておきましょう。
全ての証拠を離婚調停で使い果たさず小出しにし、奥の手として最後まで取っておくことも必要です。

相手の浮気が原因で離婚調停などの離婚の話し合いをする場合、
とにかくつかんだ証拠を全てさらさないようにし、ましてや当の本人に
その証拠を見せないようにするというポイントはおさえておきましょう。

結婚相手や相手の弁護士にこちらのつかんでいる証拠を知られていないことが、
離婚の話し合いを有利に進めていくためのいちばんの武器となるのです。

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