浮気調査を自分で行うと、違法行為に該当してしまう恐れがあります。
パートナーの浮気を調べるためには、プライベートにかなり踏み込む必要がありますから、それによって相手のプライバシーを侵害、さらには人権侵害になってしまう可能性もあるのです。
夫婦や恋人同士など、プライベートを共有している関係であっても、最低限のプライバシーは確保される必要がありますし、何でもやってもいいというわけではないのです。
また、パートナーの浮気相手のプライバシーを侵害してしまう恐れもあります。
自分にとってパートナーは、ある程度のプライバシーを共有した親しい相手であっても、
その浮気相手は赤の他人です。そんな他人のプライベートを暴いてしまうのは問題があります。
浮気調査で決定的な証拠を握るためには、浮気相手についての情報も不可欠ですが、
あまりやりすぎると違法行為になってしまう恐れがあるわけです。
厄介なのは、こうした違法まがいの浮気調査が、
相手に有利な状況をつくってしまうケースがあることです。
こちらが決定的だと思った証拠を突きつけたら、逆にプライバシーの侵害などの理由で
損害賠償を請求されてしまった、といったケースもあります。
さらに、行き過ぎた浮気調査が理由で離婚が認められてしまうといった事例もあります。
違法まがいの浮気調査を行うような相手と結婚生活は維持できない、というわけです。
また、パートナーの浮気相手から損害賠償を請求されるだけでなく、
その浮気相手のパートナーから、プライバシーの侵害などを理由に
損害賠償を請求されるケースもあります。
もうひとつ、違法な浮気調査で得た証拠は、
離婚訴訟の際に証拠として認められない可能性があります。
そのうえ、先に述べたように、かえって不利な状況をつくる材料になってしまうこともあるのです。
こうした理由から、自分で行う浮気調査は、自分の身の回りでできる、
ほどほどのレベルにとどめておくのが無難です。尾行や撮影・録音といった、
違法となる可能性がある調査が必要になった場合には、興信所・プロの探偵事務所に依頼するべきでしょう。